なぜONE PIECEはつまらないと感じるのに、鬼滅の刃は面白いと感じるのかについての考察

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鬼滅の刃!とうとう完結してしまいました。
18巻までは単行本で追いかけていたのですが、待ちきれずに中学生ぶりにジャンプを買って、鬼滅の刃を読むことに。

「鬼滅キッズ」という言葉が出るくらい、大人だけでなく子供にも好評だった鬼滅の刃ですが、なんで毎週月曜日にジャンプを買うほどハマってしまったのか?について、好きじゃない漫画「ONE PIECE」と対比しながら、面白いと感じるポイントについて考察していきます。

鬼滅の刃はストーリーが真っ直ぐ進んで、脱線しないから面白い

鬼滅の刃ですが、ストーリーが一直線で分かりやすいのです。

鬼舞辻無惨という鬼の始祖を倒すために、竈門炭治郎が剣・武術の修行をして鬼狩りになる→弱い鬼から順に倒して成長→十二鬼月を倒す→鬼舞辻無惨を倒す→そして鬼がいない世界が訪れる

という真っ直ぐな流れで、竈門炭治郎の視点でのみ、物語が進んでいくのです。

一方でONE PIECEはどうでしょうか?

そもそも、どこまで読んだのかもあまり覚えていません。
漫画を何巻まで読み進めたか、記憶が定かではないのですが、バーソロミューくまとかいうあたおかマシーンとレイリーというオジサンが出てきたあたりで記憶がストップしています。

ONE PIECEは、良くも悪くも登場キャラクターの過去に引っ張られ、過去の回想に入るので物語が進まないという状況が至って普通の漫画です。

ONE PIECEで振り返らなければいけない過去ってあるのでしょうか。
シャンクスの腕が食い千切られたシーン(最初のやつですね)くらいしか、ストーリーに必要不可欠な過去の回想ではないと思うんですよね。

昔の空島がどうだったとか、サボとかエースとか、ストーリーの進行になんら影響がない。
チョッパーのDr.ヘベレケだっけ?元々の飼い主だったオジサンとのエピソードですら必要がありません。

”海賊王になる”のがONE PIECEの目的・ゴールなのですから、その過程でチョッパーがどんな過去を持っていたかとか、サンジがコックを始めたエピソードとか、ゾロとくいなとか、ナミの面倒を見てくれたなんだっけあの人名前忘れちゃった、とか、ぶっちゃけ要らない、ストーリーの進行を妨げる要素でしかないんですよね。

イーストブルーからグランドラインに入るまではある程度の進行の遅さも許せたのですが、グランドラインに入ったあたりからゴールがわからなくなり、迷走を続けているように感じます。

一方で、鬼滅の刃はというと、主人公である竈門炭治郎に関係のない回想はあまり出てきません。
出てきたとしても、ほんの数話で終わってしまうので、ストーリーに整合性を感じることができます。

描こうと思えば、描けたストーリーはたくさんあります。
例えば、柱と呼ばれる超強い鬼殺隊員は9人いますが、どのようにして柱になったか?について作中で触れられることはほとんどありませんでした。

もしこれがONE PIECEだったら、柱=仲間なので、どのようにして柱になったのか?について、1人あたり10話くらいは使われるんじゃないでしょうか。
10話なので、10週。つまりは2ヶ月半です。

柱が9人なので、9×10週=90週。年に直すと役2年ですね。

もし、鬼滅の刃で柱のエピソードについて深掘りされていたら、2年の間話が進まないことになります。

読者にとって、2年は長すぎますね。
そもそも、鬼滅の刃の目的ってなんなんだっけ?いつになったら無惨を倒せるの?てか30巻になっても未だに十二鬼月すら倒せてないじゃんwまじ草 という状況になりかねないわけです。

実際の鬼滅の刃はというと、竈門炭治郎が無惨を23巻程度で倒してしまうわけですから、圧倒的なスピード感と、読者の時間を無駄にしない、筆者の心遣いを感じることができますね。

ONE PIECEの23巻は、どこまで物語が進んでいるのか?について調べてみたら、なんと「アラバスタ」までしか話が進んでいないようです。しかもアラバスタ終わってないな、これ。

ルフィ、君はいつになったら海賊王になるんだい。
海賊王になって冒険が終わるのが嫌だから、いつまでもグランドラインをお散歩しているんじゃないか?
就職したくない大学生が10年にわたって留年するみたいな、そんなレベル感の間延びですね。

あー、早くONE PIECEおわらないかな!

明らかに致命傷を負っても誰も死なないのがONE PIECEで、次のステップに進むために死んでいくのが鬼滅の刃

10年以上も前のことですが、今でもはっきりと覚えています。

ONE PIECEでは、登場人物がお亡くなりになることが滅多にない、ということを。

人の命は大切です。
LOVE & PEACEの精神を持つことは非常に大事なことであると理解はしていますが、漫画のようなフィクションの世界で、誰がどう見ても死んでもおかしくないレベルの致命傷を負っても生きているキャラクターが多すぎやしませんか?

命を落としたキャラクターたち(ONE PIECE)

ゴールド・ロジャー
ポートガス・D・エース
白ひげ
ミスターイレブン(記憶にない)
ペドロ(誰だかわからん)
アブサロム(同上)
ヒルルク(あ、チョッパーの親父的な人ね)
ヴェルゴ(マジでわからん)
フィッシャー・タイガー(誰?)
ツメゲリ隊(アラバスタで亡くなったらしい)
クローバー博士(誰?)
サッチ
トム(フランキーの育ての親)
始末屋ボビン
ポートガス・D・ルージュ
ベルメール
ルシアン
オトヒメ
スカーレット
マザー・カルメル
ニコ・オルビア
バンキーナ
ネフェルタリ・ティティ
モネ
トラファルガー・ローの母親と妹
計:25名

命を落としたキャラクターたち(鬼滅の刃)

煉獄杏寿郎
胡蝶しのぶ
時透無一郎
不死川玄弥
悲鳴嶼行冥
甘露寺蜜璃
伊黒小芭内
産屋敷耀哉
珠世
竈門葵枝
竈門花子
竈門竹雄
竈門茂
竈門六太
錆兎
真菰
里子
尾崎(Mobキャラ)
累に刻まれた剣士(サイコロステーキ先輩)
煉獄瑠火
お三津
時透有一郎
鉄井戸
産屋敷あまね
産屋敷ひなき
産屋敷にちか
胡蝶カナエ
桑島慈悟郎
竈門炭十郎
恋雪
慶蔵
嘴平琴葉
継国縁壱
粂野匡近
計:35名 ※敵キャラ除く

ONE PIECEは97巻(2020年9月4日時点)、鬼滅の刃は23巻しか出ていないので、ONE PIECEの1/4程度のボリュームですが、鬼滅の刃の方がたくさんの方々がお亡くなりになっているのが分かりました。

名探偵コナンは86巻で453人が亡くなっているそうなので、ONE PIECEではいかに人が亡くなっていないか?がわかります。
キャラクターを大事に扱う作者の意向なのかもしれませんが、敵味方問わず絶命しないのも問題ではないでしょうか。

主要キャラクターが物語から退場することで、緊張感が生まれる

鬼滅の刃と進撃の巨人に共通する面白いポイント という記事でも書いた内容ですが、主要キャラクターが物語から退場することによって、緊張感が生まれて読んでいて楽しくなってくるんですよね。

鬼滅の刃では、7巻で煉獄さん(柱の強い人)が早々に物語から退場します。
さらに、弟は剣の才能がなく、炎の呼吸を継承することができないので、炎の呼吸は煉獄杏寿郎さんの代で途絶えてしまうことになりました。

次に死ぬのは誰かが分からない×ストーリー展開の早さによって、鬼滅の刃を見ずにはいられなくなってしまうんですよ。
ONE PIECEには何の恨みもないですが、ONE PIECEはいつ見てもナミ・ゾロ・サンジ・ウソップ辺りは生きているでしょう。
そして、グランドラインをグルグル回ってる状態なので、一週間や二週間、あるいは5年間見なくても、特にストーリーに変化がないので、いつでも話についていけるんですよね。

この緊張感とスピード感こそが、「鬼滅読まなきゃ」という気持ちにつながっていきます。

無駄のなさ、一貫性が時間のない現代人にはウケがいいのかもしれない

【鬼滅の刃】柱のみんなの刀がマジでかっこいい。

今、日本のYoutuberで最も登録者数が多いのがはじめしゃちょー(hajime)さんです。
その数なんと、873万人。

ニューヨークの人口(846.8万人)より多い、Youtube登録者数ですから、いかに登録者数が多いかが分かることでしょう。

はじめしゃちょーの動画を見ていると、「無駄がなく、一貫性があること」がわかります。

無駄がないとは、早口であったり、息継ぎの間をカットしてたり、ということです。
一貫性があるとは、動画のタイトル(中身)に対して、関係のない話がない、ということです。

はじめしゃちょー以外のYoutuberの動画を見るとよく分かるのですが、ヘアセットの仕方を紹介する動画でファッションや観葉植物の話をして脱線していたり、前置きで全体の1/3を使っていたりと、圧倒的に無駄が多く、かつ一貫性がないんですよね。

鬼滅の刃もストーリーに無駄がなく、かつ一貫しているので、読んでいて「思ってたのと違った」とはなりません。

ONE PIECEがダメだとは言いませんが、話が進まないのは読んでいて一番ストレスなので、さっさと海賊王になることから逆算して、どういうルートを辿れば最短なのか?また、ルフィ以外の回想に入って、無駄に話数を消費しないでほしいと思います。

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