筆者は2015年に日系大企業に就職し、2016年に北海道札幌市に転勤になり、その後1年で旭川市に転勤になった、元転勤族です。
※旭川へ転勤後は外資系企業に転職して東京へ→広告代理店へ転職というキャリアを歩んでいます。
札幌へ転勤になったとき、自分の周りにも同じように転勤してきている人がいました。
そして、転勤族の約半数がうつ病になっていたのです。
私が配属になった部署は全体で約20人ほど。
その中で、地元が北海道でない人は6人。
そのうち、3人がうつ病になっていました。
結論からお伝えすると、うつ病になる前に会社を辞めた方がいいでしょう。
理由は2つあります。
1つは、うつ病になって休職するとキャリアに傷がつき、出世レースから外れてしまうから。
札幌に転勤になった際、同僚が転勤かつ休職経験者で、「出世レースから下されていた」と聞きました。
札幌に赴任した際、思うように成果をあげられず、結果的にうつ病になってしまったとのこと。
その人は結婚していて子供もいるのですが、札幌では単身赴任でした。
家族がいない状態で、仕事で思うような成果をあげられないと、責任を背負いこんでうつ病になってしまったのです。
きっと、仕事の愚痴を言える相手がいなくて、すごく辛かったんだと思います…。
出世コースから外れると、昇進が大幅に遅れたり、ボーナスの査定が悪くなったりします。
なので、「仕事が辛い」「目標をどうやっても達成できない」というときは、うつ病になる前に転職した方がいいんじゃないかなと考えています。
2つ目は、うつ病は再発する点です。
あなたはうつ病の再発リスクをご存知ですか?
実は、再発のリスクは50%もあるんです。
うつ病の発症率が5%とのことなので、一度うつ病に罹ると、これまでの10倍以上うつ病になるリスクが高まります。
参考URL:うつ病の再燃と再発
うつ病が再発してしまった人の実態
うつ病の再発率は50%ですが、体感でも相違はありませんでした。
私が入社した大企業で、2回以上うつ病になって休職する人を見てきたのですが、壮絶でした。
呪いの電話を繰り返すKさん
部長から、「Kさんが休職することになった」と朝礼で案内がありました。
彼は一度休職をしており、そのことは周知の事実です。
最近見ないなと思ったら、再度うつ病と診断されて、仕事を休まざるをえない状態だったとのこと。
そんなある日、Kさんから着信がありました。
「仕事を休んでしまって、心苦しいのかな」とか、「いきなり休んだから心配だな。」と思ったので電話に出てみたのですが…
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。…」と連呼されるだけで、会話になりませんでした。
「大丈夫ですから。ゆっくり休んでください。気にしないでください。」と声をかけても、
「ごめんなさい。」としか返答がありません。
おそらくですが、電話の内容は、”自分が休むことで皆さんに迷惑をかけてごめんなさい”というものだったのではないでしょうか。
うつ病は責任感の強い人がなりやすいと言われる理由がわかった気がしました。
Kさんの電話ですが、同僚全員に電話をかけていることが分かったため、「呪いの電話」と後に呼ばれるようになったのです。
周りでは、「Kさんから呪いの電話かかってきた?w」と茶化す人もいて、酷い職場だなと思いました。
最終的にはFacebookに「黄泉の川が見えました。」みたいな投稿をしていて、震えました。
うつ病、本当にヤバい。
うつ病になると出世コースから外れる
うつ病になってしまうと出世コースから外れるのですが、その後は以下の2パターンのどちらかの道を歩むことになります。
①社内問い合わせ系の雑務がメインの仕事を振られる
②休職から復帰はできるものの、仕事の量や労働時間が管理される
①はいわゆるバックオフィス系ですね。
社内向けに周知事項をメールしたり、電話で社内の問い合わせを受ける部署であったり、全く楽しくなさそうでした。
②は一度病気になったので、厳重に仕事量や労働時間が管理されます。
私が働いていた企業では、「出世したければ残業をつけるな!」とトップが言っていました。
なので、残業の申請を行わず、がむしゃらに働くことが求められていたんですよね。
※正直どうかと思いますが。。。
病気になる前の仕事を辞める適切なタイミングとは?
うつ病に罹る人を何人も見てきて感じることですが、「仕事を辞めるタイミング」って本当に難しいなあと。
サラリーマンって、「あと少し頑張ったら」「ここで成果を上げられたら」と、出世というにんじんをぶら下げられている状態で働いているんですよね。
でも、その「にんじん」をどこでゲットできるかって分からないんですよね。
だから、「にんじん」をゲットできるときまで頑張って走り続けるのですが、気がついたら病気になってしまう傾向にあるようです。
私個人の体験談としては、「仕事で朝起きなければいけないのに、ベッドから起き上がれない状態が毎日続く」ところまで行ったら危険信号だと思っています。
札幌から旭川に転勤し、約2週間で「朝起きられない体」になってしまったのを今でもハッキリと覚えています。
朝9時までに出社しなければいけないので、8時半には起きないといけなかったのですが…
8時半になって起きても体を起こせないんです。
力が全く入らなくて。
「あー、これがうつ病かもしれないな」「新卒の頃は仕事する気満々だったのに、旭川にきてからは本当にやる気が出ない」
なんて考え事をしていたら、8時50分。
家から職場までは徒歩10分ほどだったので、慌てて着替えてダッシュするわけですが、気持ち悪いのなんのって。
自分の場合は旭川に転勤となって、札幌で仲良くなった女の子と縁が切れてしまったこと()が精神的にキツかったっすw
自分以外の人で、うつになる人の傾向は…
・自分のキャパ以上の仕事を振られたときに「NO」と言えない
・仕事に対して「できなかった」ことを認められない
・仕事ができない・キャパが小さいのに、何に対しても「自分でやらなきゃ」という自責マインドが強すぎる
・残業が40時間/月を毎月超える。80時間/月は本当に精神がいかれます…。
「無理だ」と思ったら、素直に「無理」と言ったら楽になりますね…。
「仕事を辞めたい」でも「次の仕事が見つかるまでは辞められない」方へ

自分の体験談でもあるのですが、「仕事を辞めたい(あるいは、転職したい)」と思っても、探す時間がありませんでした。
また、私の勤務地は旭川ということもあり、「転職の面接を受けたくても受けられない!」という状況でした。
そんな中で、次の転職先である「外資系企業」と出会えたのは、転職サイトに登録して、エージェントに求人を探してもらったからです。
転職活動を始めるまでは、「転職って面倒くさそう」と思っていたのですが、サイトに必要な情報を入力するだけで転職活動をスタートできたので、面倒臭がらずにやってよかったと思ってます。
時間にして最短5分で転職活動を始めることができました。
転職先を見つけるときは、複数の会社に登録することをお勧めします。
理由は、会社によって得意な業界・職種・勤務地が異なるからです。
自分の場合は、外資系で働きたい(東京で働きたい)という気持ちが強かったので、外資系に強い転職エージェント2社と、
関東圏内に強い転職エージェント1社の計3社に登録をして、転職活動を始めました。
転職活動を始めたといっても、サイトに登録して、30分ほど面談して自分の希望を伝えるだけで済むから楽でした。
就活の時を振り返ると、自分でエントリーする企業を探して…とかやってると、それだけで1〜2時間平気で使っちゃいますよね。
でも転職エージェントって便利なんですよ。
日中働いている間に、エージェントが自分の意向にあった求人を探してきてくれるんです。
外資系で働きたい!(東京で働きたい)人にお勧めなのが、JACリクルートメントとランスタッドです。
JACリクルートメントは、自分が働く業界の競合を紹介されることが多かったです。
例えば、SHARPで携帯を売ってた人が、HUAWEIへの転職を勧められるとか。
なので、「外資系で働きたい&今やってる仕事(例えば営業)を転職先でもやりたい!」という人に向いていると思いました。
自分の場合は現年収+100万円を同業他社から提示されて、転職するかどうか最後まで悩みました。
ランスタッドは、外資系企業へ転職したい人にお勧めの転職エージェントです。
特に、「外資系×異職種」の求人を探す人にはお勧めです。
自分は2020年12月時点で2度転職しており、2回ともランスタッドを利用したのですが、いつでも、どの担当者でも、未経験でも応募可能な求人を持ってきてくれます。
ここがJACリクルートメントとの大きな差ですね。
自分の経験とマッチする外資系企業をレコメンドしてくれるのがJACリクルートメントで、転職者の希望に沿った外資系企業の求人を紹介してくれるのがランスタッドです。
僕は結果的に職種を変える転職をしたかったので、ランスタッドさんには特にお世話になりました。
しかし、JACリクルートメントから提示される、現年収+100万円の求人も魅力的でした…!
外資系企業の異なる職種で新しくチャレンジしたい!という方にはランスタッドがお勧めです。
最後に紹介するのがマイナビエージェントです。
就活のときにマイナビを使ったことがある方がほとんどだと思いますが、そのマイナビが運営する転職者向けのサービスです。
近年、リクナビは個人情報の漏洩があったり、「内定辞退率」を就活生に黙って企業に販売していたりして問題になったこともあり、就活生の間ではリクナビよりマイナビ派が増えているんだとか。
そんな安心・安定のマイナビが運営するマイナビエージェント。
転職活動では、外資系と日系でも比較をしたかったので、日系かつ関東の企業に強みのあるマイナビエージェントを利用しました。
また、マイナビは支社が全国にあり、(札幌・旭川にもあります)、仕事の合間を縫って面談もできたので非常にスムーズでした。
対応してくださった方も非常に丁寧で、自分の希望にあった求人を持ってきてくれました。